山岸秀匡さんの「筋トレは人生を変える哲学だ」を読んだ感想

はじめに

みなさんはボディビルという競技をご存知でしょうか?どこかで聞いたことがあると思いますが、如何に過酷な競技であるか知らない人がほとんどではないでしょうか。

今回読んだ本の作者は山岸秀匡さんで、長年トップボディビルダーとしてアメリカでご活躍されていました。(現在もマスターズオリンピア目指してご活躍中!)

彼の人生が挑戦に満ち溢れているため、彼の出した本を読み、挑戦をどのように理解されているのか、何を考えて挑戦しているのか、何を信条としているのか理解したく、本書を手に取りました。

それでは本書の構成や概要・感想に入っています。

本書の構成

本書の目次は以下の通りです。

  • 【序章】No Limits
  • 【第1章】メンタル哲学
  • 【第2章】トレーニング哲学
  • 【第3章】食事哲学
  • 【第4章】ボディビル哲学
  • 【第5章】プリズナー哲学
  • 【第6章】成功哲学

私が筋トレ歴15年で前提知識があり過ぎることや、山岸さんのYouTubeを昔から見ていたこともあり、読書に没頭して1時間ほどで読破しました。その中で印象に残ったことや、挑戦に活かせると思った感想を書き連ねていきます。

本書の概要・印象に残った事・感想

概要

山岸さんの半生を振り返り、筋肉Tipsに偏らない体験談、夢を掴むための行動スタンス、チャレンジし続ける思考法を纏めて、読者を挑戦に向かって後押しするため執筆された本となります。

これから海外で勝負したい人、自分の想いを貫き通したい、壁を乗り越えたい人、周囲に笑われても挑戦を諦めたくない人達に向けた本となりますので、「挑戦」という文字にピンとくる人は是非読んで欲しいです

印象に残った事①

人生の格言は「無限/No Limits」である。
「限界を定めない」を意味しておりますが、闇雲に進むという意味ではなく、自分という人間が、必然的に夢に近づいていくように環境を整えていく、という意味合い。
実際に手に届くかどうかは、達成できると自分を強く信じ抜く力の強さにかかっている

コメント①

私が以前紹介した本に書かれている通り、挑戦に大事なことは「環境作り」であることが、山岸さんの言葉から改めて感じ取れました。

印象に残った事②

目標を高く設定することは、自分の可能性を無限に広げるうえでとても大切なこと。

コメント②

まさしくその通りで、目標を高く設定することで自分の可能性・能力を底上げるする結果に繋がります。
私自身も大学受験の時にそれを感じました。偏差値的に絶対無理と言われるから恥ずかしくて口に出せませんでしたが、旧帝大医学部を目指したことによって、一浪したものの旧帝大農学部に合格することができました。当時は本気で、旧帝大医学部という目標を目指していたので、この結果に満足はできませんでしたが、今振り返れば目標を決めた当時からは想像つかないほど良い結果でした。

印象に残った事③

夢を見続ける限り、次のチャンスは黙っていてもやってきます。

コメント③

私も同じように考えているので大変共感しました。挑戦していると日々、成功と失敗を繰り返します。時には大きな失敗を経験するでしょうが、挑戦を継続する限り、成功のチャンスがまた訪れるものなのです。
自分の経験で言うと、大学の部活動で、消化試合でしたが2年生で公式戦のスタメンに抜擢されました。ただ、その試合で負けてしまったため(年間唯一の敗戦)、戦犯扱いとなりました。3年生の時には一度も公式戦には出る機会を与えられませんでしたが、それでもレギュラーを目指してガムシャラに努力していた結果、4年生の頃にレギュラーの座を掴むことができました。
この経験から、どんなに結果が出なくても、不遇な時を過ごしていても、与えられた環境で出来る限りのことを腐ることなく継続することで、次のチャンスがやってくることを学びました。

印象に残った事④

ボディビルディングは、突き詰めるとメンタルスポーツ以外の何物でもないからです。365日24時間、筋肉と体脂肪のことだけを考えて行動を選択し続ける生活は、どう考えても普通ではありません。

コメント④

私の挑戦で結果が伴ってくれた時は、24時間といかないまでも、365日10時間くらいはその挑戦について考えて行動してきました。これも大学の部活の話ですが、夜寝る寸前まで明日はこういったプレーしてみようかなと思考して、翌日の練習でそれを実践して夜にまた反省して次の日のプレーを考えながら寝るを繰り返していました。やはりそれくらい挑戦に没頭しないと結果が出ないものと考えます。
ここで伝えたいことは、挑戦に対してずっと考え続けることが一見大変そうに思えて、継続する才能が必要なんじゃないかと思えますが、安心してください。私にも継続できなかった挑戦はいくつもあります。
なぜ大学部活動に集中できたかというと、そうできる環境が整っていたためです。私が分析する好影響を与える環境の要素は次の通りです。
①失敗したらまずい状況にする(私は留年後に人生をやり直すため部活に入りました。ここで結果出さないと人生終わるなと当時考えていました)
②自分以上に努力するライバルであり仲間がいる(日本一を目指すチームだったため、当然私より意識の高い人が多く、努力はして当たり前でした)
③単純にその競技が好きだった。
このような環境の要素が自然に整っていたため、部活動においてレギュラーになれるほど成長できた要因と考えます。才能は個々で異なりますが、環境作りは多くの人ができるはずなので取り入れてみて欲しいです!!!

印象に残った事⑤

さくらとともに過ごす時間こそが唯一にして、最高のリラックスタイム。
※さくらちゃんは山岸さんの愛犬です。

コメント⑤

挑戦の継続には、心身を休める必要があり、特にリラックスタイムで心を休めることは欠かせないことが、山岸さんの言葉から分かります。トップレベルのボディビルダーでさえも、心を休める必要があるのです。24時間努力してそうに見える人でも、絶対にリラックスタイムで心を休めているし、そうでなければ長い年月の間、走り続けることはできないと確信に至りました。

あの人は休まずに努力しているから自分はもっとやらないと。。。と思わずに安心してください。人生は長いので、マラソンのように挑戦を継続しましょう!!

印象に残った事⑥

どのような人生を歩むにしても、本質的な部分での生きる目的は自分自身を知り、成長を促し、存在価値を高め、認めて愛するところにあると感じています。

コメント⑥

私のビジョンは「挑戦を通して、人生に集中し、自分に誇りを持つ人を増やすこと。」です。私のビジョンに非常に近いことを考えていらっしゃるなと思い、なぜ私が山岸さんを大好きだったのか理解できました。ビジョンや考え方が似ているので、リスペクトの感情を持っていたんですね。言語化できてスッキリしました。

おわりに

山岸さんのような挑戦者の自伝を読み、挑戦に対する考え方が学びになりますし、自分の考えがより洗練されました。
挑戦する人の体験談や考え方を学ぶと、挑戦に対して勇気を持てると思いますので、挑戦学の1つとして、山岸さんのような方の体験談や格言を載せたいなと思いました。

山岸さんの他にも尊敬する方がいますので、その方たちから考え方を学んでいこうと思います!

参考文献

  • 「筋トレは人生を変える哲学だ」(山岸秀匡, 2021)

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