はじめに
前回に引き続き、自分を変えるには環境を作るべじを述べている「科学が証明した自分を変える最強戦略」について纏めていきます!
本書の構成
Part1,2,3から構成されており、その下に各章が存在しています。なぜ環境が人を形作るのか、どうやって環境を選び作れば良いか述べられています。
また、自分を変えるため、言い換えれば挑戦のためには、2タイプの環境を整えることが大切です。1つがポジティブなストレス環境、2つ目がリカバリー環境です。2つの環境を本書通りに作ることによって、挑戦に最適な状況を設けることが可能となります。
本書では、それぞれの環境をどう作れば良いか、Part2,3で説明する構成となっております。
Part1:人間は「環境」の産物
Part2:意志力に頼るのをやめる(→リカバリー環境の作り方)
Part3:「外的力」で驚異的なブーストを図る(→ポジティブなストレス環境の作り方)
各章における大切なこと
私は面白そうなところから読むタイプなので、最初に読んだ3つの章を纏めていきます!
第3章:挑戦に必要なのは強いストレスと強い回復
仕事や挑戦を上手く運ぶためには、差し迫る締切や守るべき約束などを設けて、意図的に自分にストレスとプレッシャーをかける必要があります。
また、成長はリカバリーで休息している時に起こるため、休む時はとことん休むことが、挑戦の成功に欠かせないポイントです。
上記を踏まえると、挑戦には2タイプの環境を意図的に作る必要があります。
①ポジティブなストレス環境
→
②リカバリー環境
→繰り返しになりますが、成長とはストレスを受けた後、休んでいる間に起こるものです。何かに秀でるためには、多大な努力を要する環境からゆっくりと休める環境へとシフトし続ける必要があります。
「強化された環境」(上記①②)にいると、自動的に望ましい行動を取るようになります。休むべき時には休み、やるべき時にはやるようになる。そこに意志力が介在しないため、精神力に負担なく目標・やるべきことに挑戦可能となります。
また、本章では次の詩を通して、楽な人生では成長できないし、いずれ行き詰まることを説明されており、胸に刺さりました!
良い木材は楽に成長しない。風が強ければ強いほど、木も強くなる。(ダグラス・マロック)
第4章:リカバリーを駆使して至高状態になる
第4章で大切なキーワードが「至高状態」です。心理学の用語であり、作者曰く「ワクワクし広大かつ深遠な感動を呼び起こし、気分爽快になり高揚する経験」とのことです。至高状態にあれば、自分の潜在能力を余すことなく発揮できるそうです。
私個人的には、旅行中に自然の風景に気分が高揚して、思考が研ぎ澄まされる感覚を味わったことがあるのですが、その感覚と近しいものと理解しました。(今まではその状態について深いこと考えずに、自然の力って凄いな~程度に考えてました笑)
アドラー心理学では至高状態を経験することは滅多にないとされていますが、
作者曰く強化された環境(リカバリー環境)では発生する可能性が高いと説明しています。本章では至高状態を目的とした生活設計について幾つかポイントを書いています。
【至高状態を目的とした生活設計】
- スマホやPCのデジタルや仕事含めた全てから離れる日を作る。家から車で30分くらいの場所に移動して、じっくり考えたり、リラックスしたり学んだり、日記を書くことが望ましい。
(毎日の習慣や環境から離れて、今という時間に集中する狙いがあります。) - リセットするため日記を書く。※コツは頭に浮かぶものを全て書き出すこと。
- 全てのことへの感謝から書き始める。
- 自分がいかに前進できたのか書く。
- 前回のリカバリー以降、どんなことが起きているか書く。
- 人生への喜び・苦しみ、感謝の念を書いた後は、努力が足りない点について書く。
- 大局的で壮大な夢も書く。人生のビジョンでも構わない。3~5年後の目標、3~12か月後の目標でも良い。なぜそうしたいのかという動機について、日常では見失いがちなことに思いを馳せよう。
- 日記での振り返りに加えて、計画立ても同時にする。
- 先週上手くいったこと、うまくいかなかったこと、特筆事項、今後1週間の予定、先週学んだことを翌週どう活かすか、大局的な目標、直近の目標、来週終わらせるべき具体的な項目を考える。
至高状態では、仕事に活かせるアイデアだったり、人生の向かう方向についてアイデアが湧き出るそうです。私も早く味わってみたい!そういえば、頭スッキリでリフレッシュした状態の方が、仕事で疲れた状態よりも判断能力高く色々と考えられることを実感しているので、作者のいう至高状態が如何に大切か分かる気がします!
おわりに
至高状態というちょっと難しい?怪しい?単語が出てきましたが、理解を深めるため引き続き本書を読み続けていきたいと思います!
挑戦を後押しするとか、コーチングとかは業界全体として、未だに怪しいイメージがプンプンしており、そんな状況を変えたい思いがあるのですが、至高状態のような未知すぎる単語が、理解が難しいあまりにスピリチュアルな印象を引き起こしてしまうと所感を持ちました!(未知って怪しく感じますもんね。。)
こういう言葉をきちんと解釈して、自分の言葉で説明する必要があると思いますし、それができていない自分自身の実力不足を痛感しました。今後はブログ作成を活かして、難しい言葉も自分の言葉に置き換えていきます!!
参考文献
- 「科学が証明した自分を変える最強戦略」(ベンジャミン・ハーディ, 2020)
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